「地下鉄(メトロ)に乗って」と「蒲生邸事件」

 タイムスリップモノ2連発である。ドラえもんのタイムマシンみたいに時代を
飛び越える話はSFなんだろうけど、この2冊はもっと重い。どちらも戦時中へ
飛ぶ。ほんの少し前の過去。今の日本人が忘れてはいけない時代との関り。
 小説ならではのもしも・・の話だが、非常に考えさせられる本だ。
「地下鉄(メトロ)に乗って」(浅田次郎)は、ラストが壮絶な、まさかそんなことが。
・・・・感涙してしまう結末どぁる。
「蒲生邸事件」(宮部みゆき)は、タイムパラドクスは歴史を変えてしまう展開がつきものだが
彼女は新しい解釈を用いている。
 SFも好き、歴史物も好き、ミステリーも好きという人なら、お薦めの2冊だ。

地下鉄(メトロ)に乗って (徳間文庫)

地下鉄(メトロ)に乗って (徳間文庫)

         
蒲生邸事件 (文春文庫)

蒲生邸事件 (文春文庫)