闘病生活 第六章

本日はタケオ(仮名)デーを頂きました!何を書こうか迷っていますので、

とりあえず、闘病生活の新作が出来ましたので、暇な時にでも目を通してください。


(前回までのあらすじ)
”エコー検査”で異常を訴えられ、さらに、検査入院までもする事になった私・・・。
ちょっと、びっくりしちゃった・・・。

翌日、私は職場で検査の結果と、検査入院の話を皆に告げた。
やはり話を聞いた人達は、驚いていた。
しかし、中には、我関せずの人も数百人いた。

検査入院まで、数日の期間はあった。・・・が、最近、月日が過ぎるのが早いと感じてきた私に、
検査入院までの数日など、あっちゅう間であった。

・・・・・・・検査入院当日・・・・・・・

検査入院の期間は3日間・・・?あれ、4日だったかな・・・?まあよい。

私は着替えや洗面道具、お菓子(お菓子は300円まで)を持って病院へ向かった。

受付に検査入院の手続きをお願いし、部屋まで案内された。
今回は受付の人に、いつもの笑顔はなかった・・・。
それを見た私は、無性に腹が立った。

(人が何されるかわからずに来たのに、お前達には優しい笑顔の一つでも見せる事が出来ぬのか!)

しかし今ここで文句を言うと、検査で何をされるかわかったもんではないので、
大人しく従う事にした・・・。

受付に案内された部屋に入り、荷物を整理していると、担当のドクターが私の元に来た。

「検査の説明をしますので、こちらにいらして下さい。」

そういって私は別の部屋に案内された。

椅子にドクターと隣同士で座り、しばらくの沈黙を破って、ドクターが口を開いた。

「まず、検査の結果を分かりやすく説明します・・・。
 心臓は体に血液を循環させるポンプの役割をしています。
 その体に送りだした血液が、心臓に逆流しないようにフタがついています。そのフタが大動脈弁 と言います。
 それがあなたの心臓の状況です・・・。わかりましたか?」

(ほー、そうだったのかー。これで私の心臓の悪い所がわかったぞ!!

・・・。

・・・・・・。

・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・んっ? おかしい!

”わかりましたか?”じゃないだろ!?こんなんでわかる訳ねーじゃねーか!!

このドクター、心臓の弁の仕組みを話しただけだし、どんな症状かも聞いてない!!

そんな事より・・・、何であんたは私の隣に座らなきゃならないんだ!!)

怒りに震える私を見てかどうかはわからないが、ドクターが続けて語り始めた。
あいかわらず、私の隣で・・・。

「あなたの心臓の雑音の原因は、あなたの大動脈弁に関係しています!
 
 エコーの結果、通常の人の弁は、三枚弁・・・。つまり、三枚の弁が毎日毎日、
 雨の日も風の日も悲しくても苦しくても、開いたり閉じたりして心臓から血液を送っています。

 しかぁーし!あなたの弁は三枚無くてはならないのが、二枚しか無ぁーい!!
 二枚しか無いと言う事は、通常の人は三枚で負担絵緒軽減しているのに、あなたはその負担を、 二枚でしなくてはならない!
 その為、弁に今までつちかった負担がかかり、弁がカチカチに固まってしまっていて、
 しっかりと閉じたり開いたりが出来ない状況になっています!

代替文

 通常は、お年よりになるとこういった状況になるのですが、あなたはまだ若い・・・。

 という事は、あなたは生まれつきの二枚弁だという事です!
 
 弁が完全に開ききらない・・・。
 弁が開ききらないと言う事は、体中に血液がまわりにくい。
 その為心臓が一生懸命動いて、体中に血液を送っている状態です。
 あなたの心臓はかなりの負担がかかっているわけです。

 そして、閉じきる事も出来ないので、心臓から体中に送らなくてはいけないはずの血液が、
 逆流していると言う事にもなります!

 今回の検査入院で、あなたの今後の為に、手術が必要かどうかを調べたいのです。」

(し、手術だって!? この私の体に傷を付けると言うのか!?
 この”鍛え上げた肉体美”の私の体に、傷を付けると言うのか!?)

「どうですか?悪い話じゃあ無いでしょ〜?お代官様。」
ドクターが含み笑いをしながら、私にといかけてきた。

「・・・、お主も相当な悪よの〜。越後屋よ・・・。」
私もその言葉に、素直に答えた。

そんなこんなで、私は雑音の正体と、自分の異常を知らされ、
ついに、検査の日がやってきたのであった・・・。          つづく