看板屋のすべて

〜第6話『看板屋の最終セクション その壱』〜


次に紹介するセクションは、我が看板屋の最終セクションになる、

”発送セクション”と”工事セクション”である。


今回は”発送セクション”を紹介します。

発送・・・。その名の通り、看板屋で出来た品物を、お客様の元へ送るセクションである。
ただ、送るだけではない。

当然、せっかくの品物に傷が付いてしまっては元も子もない。
綺麗に梱包し、送り先に間違いが無いかをしっかり確認して送るのだ。




そして、夢も一緒に・・・。



この”発送セクション”には、5人の人物がいる。

看板屋きっての超ベテラン女性Sさん。

このベテランSさんが奏でる梱包ハーモニーは、まさに”芸術”と言えよう・・・。

コードネームは『梱包の赤き流星』。

そしてもう一人の女性SS・・・。
この女性はパートでありながらも己の力をいかん無く発揮し、
抜群の天然ボケで作業を快く進める女性である。

コードネームは『マスクマン』。

次に、アルバイトではあるが、明るさと美しさを兼ねそえた女性M。

どんな作業も決して嫌な顔せず難なくこなす、
まさに”発送”のシンデレラガールである。

コードネームもそこから付いた、『発送のシンデレラ』。

さらに、もう一人女性がいる!
この女性の名はY。主にトラックでの配送をしている。
トラックに乗り風をきる姿は、まるでサバンナを駆けるシマウマ・・・。
コードネームは『ホワイトトラッカー』。


この女性ばかりのセクションに、雄一男性がいる・・・。

その男性こそ、このセクションの主軸、A氏である。


このA氏の梱包技術は、なんと1秒間に何十もの品物を梱包するほどだ!
さらにこのセクション以外にも、様々なセクションをこなすほどの敏腕も持っている。

まさにスーパー発送マシーンである。

さらにこの人物の知識は・・・。
社内にある物は全て彼の頭のコンピュータの中に入っている。

看板用の柱や金具。ボルト・ナットに始まり、
さらにはトイレットペーパーの数までもが、彼の頭の中に記憶されている。

コードネームは『看板屋のスーパーコンピュータ』。

次回、もう一つの最終セクション”工事セクション”を紹介します。