☆永き旋律 さだまさし お母さんの手記☆
看板屋ハマオです。
2008/08/12 の ☆ぴょんのきままな読書☆ にて
我が同僚の‘ぴょん’より読書感想文を強要されたので、
書きます。
【永き旋律-さだ家の母と子供たち】--永き旋律-さだ家の母と子供たち--
作者: 佐田喜代子(さだまさしの母) を 読んで
この本はさだまさしのお母さんの手記である。
私はかなり誤解をしていた。
さだまさしは小さい頃からバイオリンの英才教育をうけているので
いいとこのお坊ちゃまだと思っていた。
そんなに生活が苦しかったとは。それでも子どものためにお母さんは必死だったとは。
お母さんは、周りの人から「気が違ったような・・」と言われながらも
わが子の才能に精一杯の情熱と愛情をそそぎ込んでいた。
そして、佐田雅志も、辛くとも明るく優しく受け止めていた。
親にかまってもらえない弟や妹に対しても佐田雅志は
いつも気にかけていた。
この本は、厳しくも、優しい「親子」「家族」が描かれている。
ロシアで馬賊をやり込めたおばあちゃんの武勇伝や、
尺八の道楽で家をつぶしたお父さんの話など面白く読めてしまう。
中国での租界で暮らした頃のお母さんの思い出は
「フレディもしくは三教街」という曲になった。
二十歳そこそこのさだまさしの大人びた歌(歌詞)は、
おばあちゃん、お母さんの影響を大いに受けている。
改めて‘絆’‘家族’‘生まれてきた意味’を考えさせられる本でした。
♪母がまだ 若い頃 僕の手をひいて
この坂を 登るたび いつも ため息をついた・・「無縁坂」