☆幻島記(白石一郎著)☆

ハマオです!

暑い盆休みだ。日本は、だんだん熱帯地方になってきてるらしい。

読みたい本が数冊あるので、休みを利用して片付けたいが、

ぼ〜っとして昼寝をしてしまう今日この頃。


さて最近読んだ、「幻島記」(白石一郎著)の感想。

別府湾にある島が地震のため一夜にして沈没したという記録がある。

はたして、それは事実なのか・・・?

水戸黄門でおなじみの徳川光圀の事業としての『大日本史』。

その編集の人間関係の中で、ある儒者がプライドをかけた

でっち上げの可能性が・・・?


例えば、源義経が実はモンゴルに渡り、ジンギスカンになった。

信じられないが、歴史のロマンとして面白い。

そんな類のおもしろさのある本だ。


その他、長崎の出島でのオランダ交易が、誰にも知られないように

数年、イギリスと交易をしていた・・。

など、非常に興味深い短編集だ。


歴史は、過去の資料に基づいて研究されている。

新たな資料が見つかると、全く変わったりする。

そこに研究者の推測や主観が入る。それを元に小説家が、物語を創る。

誰も見たことの無い過去の物語。

時代背景が違っても、変わらない人間の本質がわかるような気がする。

歴史小説は面白い。


白石一郎著の「海狼伝」もオススメ。


誰かオススメの時代小説があれば教えてください。