闘病生活 Act4  〜手術開始〜

ハマオです!

タケオくんの日記、今朝 入荷しました。


ブラザーのカラーレーザー複合機「MFC-9420CN」欲しい!


(↑これを載せると抽選でもらえるらしい。)

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〜前回のあらすじ〜




自分の血液をあらかじめ貯めておき、その血液を手術時に使用するという、すばらしい術法を行う事になった俺。



二度に渡る貯血を行う事になったが、一度目とは違った二度目に起きた出来事・・・。


その出来事とは・・・!?





今日は二度目の血液採取。
前回は右腕で行ったが、なかなか血が出てこなかった。
ドクターの話しによると、俺の血管は結構細いらしい。
それで血液の出があまり良くないらしい。


そんなこんなもあったので、今回は左腕で行う事になった。


「では、針を刺しますね。」
そう言ったドクターは、俺の鋼の様に鍛え上げられた左腕に針を突き刺した。


なんと、右腕では血液がなかなか出てこなかったのに、
左腕に針を刺した途端、俺の”紫の血液”がすさまじい勢いで、
チューブを流れ、血液パックに流れ込んだ!!


「こ、これは一体・・・!?ヘイ!ドクター!エクスキューズ・ミー!!」
どうやら俺は、最高に興奮すると、英語になってしまう傾向があるらしい・・・。
やはり、アメリカでの生活習慣がまだ抜けていないらしい・・・。


そんな俺の問いかけに、ドクターはこう答えた・・・。


「ちっ・・・。こんなに出せるなら、最初から出しやがれ・・・。」



俺は顔を横に向け、床にツバを吐いた。



そうこう言っている間に、血液パックは”紫の血”で満タンになった。
なんと、時間にして10分前後。
実に右腕の3分の1位の時間で終了した。


そして採取した血液パックは、血液がダメにならないよう冷凍保存するために、
病院内にある池で冷やしておく事になった・・・。



「手術に対する色々な検査をした後、心臓にメスを入れます。いいですか?」
ドクターは手術前の心意気を、俺に問い掛けてきた。


「ああ・・・。やってやるさ・・・。任せておけ。
 俺は大丈夫だ。”神に一番近い男”だからな。」
俺は自身に満ち溢れた笑顔で、足をガタガタ震わせながらドクターに返事をした。


翌日から、体調の検査・尿検査・麻酔に対する検査・肺活量・血液検査、
人相・手相・動物占い。風水学・語学等様々な検査を行った。


検査には数日かかった・・・。
入院は初めてだった。
しかし、俺はヒマな入院生活を満喫するために、秘策を用意しておいた!


入院前に購入しておいた、ゲームボーイ・アドバンスだ!!
ソフトも二本購入した!
これで暇な入院生活も、十分満喫出来た。



そして数々の検査を終え、体調に異常が無いと判断された。


ついに手術を行う事を決めたらしく、ドクターが俺の元へやって来た。

「いよいよ明日、手術を行います・・・。心の準備はいいですか?」
ドクターは最後の俺の意気込みを聞いた。


「いいぜ・・・。いつでも・・・。」
窓の外を眺めていた俺は、ドクターの顔を見ずに、声だけで返事をした。
窓から射し込む眩しいくらいの夕日が、俺の横顔を照らし続けていた。


手術前日の夕食後、担当の看護師が俺に声をかけてきた。
「いよいよ明日手術ですね・・・。大丈夫ですか?」
看護師は俺のベットに腰をかけ、わざと背中を向けた状態で言った。


「ふっ。安心しろ・・・。俺は必ず無事で帰ってくる・・・。」
俺は担当の看護師に答えた。


「本当ね?約束したからね!」
看護師はいつもより強い口調で話した。


「あぁ・・・。」
俺は一言だけ返事をした。

看護師はその一言を聞くと、軽くうなずき、病室から出ていった。


だが、さすがに産まれて初めての手術・・・。
しかも成功率は高いとは言われていたが、手術を受ける場所は心臓・・・。
心配していないとは言うものの、不安は隠しきれない。

俺は不安に震え、胸をときめかせながら、夜11時までゲームボーイ・アドバンスをした。


そしてついに手術当日・・・。


時計に目をやると、針は9を指していた。


「いよいよだ・・・。この先、何が待ち構えていようが、俺に明日はある!!」
そう自分に力強く言い聞かせ、精神を統一させた。
そして刻は来た。
担当の看護師が俺の前に現れ、麻酔を効き易くする為に、お注射を一本打った。



そう・・・。筋肉注射だ。
この注射を打つと、手術前にくじけそうになった。


そして俺は、ベッドに横になったまま手術室へと長い道を歩み始めるのだった・・・。


つづく



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次回、いよいよ感動の最終回!!

手術は一体どうなったのか!?
術後の体調はどうなのか!?


全ての謎が、次回ついに明らかになる!!


しかし、ここで残念なお知らせがあります・・・。

俺ことタケオ(偽名)は、アメリカの友人に、急遽帰国するように
言われ、すぐに日本をたたないといけなくなった。

最終回を仕上げたかったが、どうやら無理みたいだ・・・。


だが、ここで”闘病生活”を終わらせるわけにはいかない!!


次回の最終回は、二度とペンを持たないと言った、あの人に頭を下げた。


「状況が状況だ・・・。仕方なかろう・・・。
 わかった!この話しは、私が書こう!」
その人はそう言ってくれた。


再びペンを握りしめ、今、最終回を書き始めている”その人”に、
俺は全てを託し、日本をたつ事にした・・・。