タケオ(本名)くんの闘病生活第九章の本編!

闘病生活 第九章

長らくお待たせ致しました。
前回から随分経過していて、みなさん覚えていないと思います。



まずは、前回のあらすじから。


足の付け根にメスを入れられ、その付け根から管を入れ、
直接心臓の様子を見る、”カテーテル検査”を無事に終えた私・・・。

そして傷口の処置を終え、自分の病室に向かった。

この後、私に襲い掛かる悲劇が、今日あきらかになる!


 

私はベットの上にいる・・・。


無事にカテーテルを終え、まだ麻酔のかかった足の感覚はない・・・。

ふと時計に目をやると、あと数分で夕飯の時間であった。

検査の疲れもあるが、とにかく腹が減った。

しばらく動く事も出来ない私は、検査後の先生の言葉を思い出した。

「足の太い動脈を切ったので、丸一日は足を絶対に動かさないで下さい。
 止血はしてありますが、動かすと傷口が開いて血が噴出しますからね!」

ドクターは私にもう一言告げた。



この一言が、私にとっての悲劇だった。

「今は麻酔が効いていますが、麻酔が切れた時、痛みが出ます・・・。」


まさにその時が来ようとしていた・・・。

検査終了から約一時間が過ぎようとしていた。

私は切られた右足に違和感を感じた。

「い、痛い・・・!」

丁度夕食が運ばれて来た、まさにその時だった。
私の足の麻酔が切れ、激しい痛みに襲われたのだった!

「どうかされましたか?」

夕食を運んできた看護師が、私の様子を見て、尋ねてきた。

何事にも屈する事の無い私の”鋼の精神”が、
「痛い」の一言を口から発するのを許さなかった。

私は何でもないと看護師に告げると、運ばれた夕食を口にする事にした。

しかし、痛みで食事も喉を通らない。

とても全部を食べる事が出来ない状態なので、
少し食べた後、検査の疲れもあったのか、早い時間から私は睡魔に襲われた。

ベットに横になっているうちに、私は深い眠りについてしまった。



気がつくとすでに夜は明けていた。足の痛みもかなり和らいでいる。

”鋼鉄の肉体”を持つ私にとっては当たり前の事であろう。

朝の検診に来たドクターから、昼には足の重りをはずれると言われ、
夕方には退院出来るとの言葉を頂いた。

しかたなく動けるようになるまで、大人しくするしかなかった。

する事がないので、テレビを見たり、一人モノマネ大会を開催したり、
昼まで時間を過ごすしかなかった。


そんなこんなをしていると、時計の針は11時を差していた。

私の元にドクターが現れ、念願の重り外しが始まった。

数分後、私の足の重りが外され、私の肉体は釈放されたのだった。

私は早速足を動かしてみた。


何!?まさか!?

動かした私の足の傷口から、噴水のように真っ赤な血が溢れ出た!!




と言うのは嘘です・・・。


少し痛むが、無事に傷口はふさがっているみたいだ。


「昼食後、検査結果を発表致しますので、検査室に来て下さい。」


私の傷口の処置を終えたドクターが、私に一声かけた。




私は昼食を終え、検査室に向かった。


さすがに自力で歩くと、まだ傷口が少し痛む。


私は痛む傷口をかばうように、軽快なスキップで検査室に向かった。


いつもながら、この辺でまた引っ張ります。


検査室に入った私に、ドクターから思いもよらない検査結果を告げられる事になるとは!

まさか、こんな結末になる事など、誰が想像したであろう!              つづく