タケオの闘病記

長々と続いておりましたタケオくんの闘病記。
今日こそ最終回らしいです。
タケオくんを応援してくださった方々、ありがとうございました。
では、別れを惜しみつつ、ご堪能ください。


今晩、掲載予定です。


みなさん遅くなりました!
いよいよ私、タケオ(仮名)での最後の物語です。

長い間有難うございました。




闘病生活 第十一章


〜昨日までのあらすじ〜


ドクターに自分の検査結果と心臓の状況を聞いた私・・・。
ドクターとの討論会で聞いたとんでもない一言とは!!




 「もし、手術を受けなかったら?」
私はドクターの顔色を伺いながら問い掛けた。


次の瞬間、ドクターの口から出た言葉に、私は自分の耳を疑った・・・。




「突然死です・・・。
 

やはり一番怖いのは、突然死です・・・。」
ドクターは検査結果から私に目を移し、そう答えた。


(な〜んだ、その程度か〜。びっくりするじゃん!
 ん?ん?ん?突・然・死????
 死って事は、何だ?私は死ぬのか?
 ば、バカな!! ”健康とルックスがとりえ”の私が死ぬ訳なかろうに!
 何を言っておるのだ!このドクターは!!実に不愉快だ!無礼者め!!
 冗談も相手を見て言いなさい!!)

私は心の中で、さんざん文句を言っていた。
しかし、さすがは”神の心”の持ち主。
人様の言葉を素直に聞き入れ、そして相手の心を清らかにし、
今以上の安らぎを与える事の出来る私の心が、
その言葉をさえぎった。


「ただ、今すぐ手術・・・、と言う訳にはいきませんので、
 タケオさんの検査結果を他の病院のドクターに見せ、
 今後の状態次第で、いつ手術をするか決めたいと思っています。


私「わかりました。いた仕方ござりませぬ・・・。
 拙者、今後はどのように致せばよろしいでござるか?」



ドクター「うむ、そなたはここでは手術は出来ぬ・・・。」



私「それは左様でございますか!!」




ドクター「これ、声を荒立てるな。ワシの話しを最後まで聞かぬか!」




私「ハッ!数々のご無礼、申し訳ござりませぬ。」




ドクター「まあよい。お主、O病院は知っておるか?」




私「は、はあ・・・。噂ではお伺いした事がござります。」




ドクター「ふむ。お主の件は以後、そちらに任せようと思おておる。
     ワシの紹介と言えばわかるようにしておいたので、そこに訪ねるとよかろう。」




私「御意。お心使い、誠にかたじけのうござりませぬ。」




ドクター「ワシとお主との仲ではないか。みずくさいぞ。
     もうよい。下がるがよい。」




私「ハッ!拙者、この御恩、一生忘れぬでござる。では、失礼致します。」




こうして私は、ドクターの紹介されたO病院に移動となった・・・。
私はこのO病院で数々の検査を受け、仕事や日常生活を何事もなく過ごし、
今までと変わらない平和の日々を送っていた・・・。



そう・・・、運命の瞬間が訪れるまでは・・・。





〜あとがき〜

長らく下らない話しにお付き合い頂き、誠に有難うございました。

今回を持ちまして、タケオ(仮名)の闘病生活に終止符を打とうと思っております。

数々のご支援、誠に有難うございました。



私もいよいよ、年齢的に無理を感じ、ペンを握るのもしんどくなってきました。

そのため、次回からは、タケオ(仮名)から、我が弟子である、

タケオ(偽名)にペンを握らせ、闘病生活後編(手術編)

《タケオ(偽名)の闘病生活 Act1 〜O病院での検査〜》

を、日米同時公開致しますので、お見逃しなく。