ねずみの嫁入り

私はくだらないマンガも書くが、説教クサイ事も書く。
ふたご座だから、しょうがないのである。


私は20歳の献血をやるまで、几帳面なA型だと思っていたが、O型だった。
その日いらい、私は、おおざっぱな性格になった。
これは、今日の話には、全然関係ない。


私の妻は、幼稚園の先生である。なかなかその仕事は大変で、
帰っても遅くまで、いろいろ忙しい。
生活発表会とやらで、「ねずみの嫁入り」の劇をやるらしい。
その準備で、いろいろ小道具とか、毎晩作っている。


さてこの話は、ねずみのおとっつぁんが娘のために、立派なダンナを
探す話である。
みんなを照らす太陽から始まり、それを隠してしまう雲に会い、
雲を吹き飛ばす風に会い、風を跳ね返す壁に会い。
最後にその壁をかじってしまうネズミが一番偉いということで、
ねずみの処へ嫁にいく話だ。


ある人間のおとっつぁんが娘のために、立派なダンナを探そうとした。
エリートサラリーマンに会い、その上司に会い、そこの社長に会い。
社長は言った。「私より偉いのは消費者です。みなさんが買ってくれなければ
会社はつぶれますから」
そして普通のサラリーマンへ嫁へ出した。


本当は誰が偉いのでない。
だから私は自由だ。私の人生は私が決められる。
自分の境遇を誰かのせいにすることはない。